こんにちは、TORです。
少し前の話になりますが、飼っていたアゲハチョウの幼虫がついに羽化し、立派なチョウになってくれました。
ケース内ではやや手狭だったので、外に放してやると、思いのほかスムーズに風に乗って飛び立っていきました。
──そう、何事もタイミングと環境ですね。
さて本題。今回はアクアリウムの記録。
先日、魚を新たに導入し、給餌を再開してからしばらくが経過。
すると…案の定というべきか、コケが発生しました。
🧪今回の観察対象:もこもこ藻、いわゆる「トロロ状コケ」
現在の水槽内では、もこもことした繊維状の藻類が発生中。一般的には「トロロ状コケ」と言われることが多いタイプです。アオミドロ系というものですね。
生体追加 → 給餌開始 → 栄養濃度アップ → コケ発生、というわかりやすい因果関係が今回の背景。
この程度のコケであれば、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといった「生体兵器」で一掃できるレベルではありますが、今回は科学的アプローチで対応したいと思います。
🔬コケの主因を分解してみる
コケの発生要因は、基本的に2軸で語られます:
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✅ 富栄養状態(主に窒素・リンなど)
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✅ 過剰な光量(または光の当てすぎ)
水槽において、コケとは「環境のバランスが今どうなっているか」ということを視覚的に教えてくれるサインでもあります。
ただし、栄養がなければ水草も育たないし、光がなければ光合成ができない。
だからこそ、“ちょうどいいバランス”が常に問われるのがアクアリウムの面白さでもあります。
🌿今回の水槽状況と対策方針
この水槽は、草原水槽を再建中であり、まだ水草量が少ない状態です。よって、最も堅実な方法である「水草に栄養を吸わせる」という方法が機能していません。
また、光量も比較的強めに設定中。ですが、ここをいじると検証が複雑になるため、今回は光量はあえて据え置き。
現時点で取るべき対応は以下の通りです:
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✅ 餌の量を少し抑える
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✅ 水換え頻度を上げて余分な栄養を除去
シンプルですが、「実験」としては効果の分離がしやすく、再現性も高い戦略です。
また、上記は対応はベアタンクや大型魚飼育など、水草を育成していないアクアリムにおける基本的な維持管理方法になります。
と、まあ科学的といったものの結局水替えよという感じですが、なぜ水替えで対応可能なのかという深堀りはまた結果が出たら記録したいと思います。
💡コケが出た=水草が育たない、ではない
ちなみに、前回までの観察でヘアグラスの成長停滞と色抜けが課題でしたが、今回のコケの出方から判断すると、水草への栄養供給不足はだいぶ解消されてきている印象です。
今後、ヘアグラスの色が濃くなっていけば、仮説の正しさも裏付けられそうです。
🧠「プロの現場」と「自宅アクア」の違いも実感
余談ですが、仕事でアクアリウムを管理していた頃は、月1の水換えや照明12時間以上など、制約が厳しい現場が多くありました。
今は自宅。自分のペースで思考→検証→実践をノーリスクで繰り返せる環境。
理想の草原に近づけるため、あえて時間をかけて、“失敗を含むデータ”も蓄積していこうと思います。
ではまた!